2006年 11月 10日
蜜泥棒 |
朝。巣箱の周りを飛ぶ西洋バチを2,3匹見かけました。
今年分封した群れを取り込んだ新しい方の巣箱。
気になって午後再び見に行くと西洋バチの大群が押し寄せていました。
周りにはおびただしいニホンバチと西洋バチの死骸。
冬を前に西洋バチが蜜を盗みにやってきていたのです。
なんという憎たらしいやつ。
小柄なニホンバチが越冬用にせっせと集めた大切な蜜を
体の一回り大きい西洋バチが大挙して奪いに来るとは!
しかも自分たちの方が蜜を作る能力が高いのに。
たぶんこいつらは飼われていたのから分封して野生化した群れです。
花の少ない時期にエサももらえず、ニホンバチの巣をあらしにきたのです。
捕虫網でとりまくり、たぶん200匹ほど踏み潰しました。
30分ほどでほとんどいなくなったので一安心しましたが、
なにやら外国からやってきた、上がりを無理やりかすめ取るマフィアのような感じがして
一気に西洋バチが嫌いになりました。
ニホンバチさん、これからは見回りを強化するので安心して蜜を集めてください。
上がりは来年の秋にかすめ取りに来ますから。
おまけ。
うちのすぐ裏の水路のがけにオオスズメバチの巣があります。
今は少なくなりましたがついこの前まで斜面に開いた小さな穴から、
5センチはありそうな大きなハチがぶんぶん飛び出していました。
ニュースでもよくやっていますが、オオスズメバチは世界最大のスズメバチで
刺されると非常に危険です。
少しの物音ですぐに巣から飛び出すので、家に出入りする時にひやひやでした。
2週間ほど前、巣のある斜面にはいつくばっている人を見かけました。
シャベルを握った近所のおじさん。
野球帽を被り、左手にはキンチョールを持っていますが、顔も手も露出したまま。
周りには大きなハチが飛び交っています。
普段なら声を掛けて近付いて見に行きますが、このときばかりはあまりにこわく、
家の二階の窓から見つからないようにそっと見ていました。
はじめはおじさんが攻勢でハチたちは次第に少なくなりましたが、
巣の周囲をシャベルで掘り出したとたん、無数のオオスズメバチが地中から飛び出し、
一斉におじさんに襲い掛かりました。
おじさんもキンチョールを吹きまくって抵抗していましたが頭や顔に群がる蜂にたまらず走って逃げていきました。
話だけを読むとおかしくも感じますが、この光景は見ていただけでも恐ろしく、
いまだに頭から離れません。
おじさんは顔をはたいた時にめがねを水路に落とし、
その日はそのまま現われませんでした。
大丈夫かな、家で倒れたりしなかったかな、
と気になりましたが、黙って見ていただけに電話もできずにいました。
2日後。おじさんがお店(野のもの)に来ました。
地区の会合の打ち上げで15人ほどのおじさんたちと大挙して来てくれました。
顔をよく見ると、鼻の頭にぷちっとした点があります。
聞いてみるとやはり刺されたあとでしたが、
こちらの心配をよそに
「吉田さん何言ってる。スズメバチに刺されたぐらいでどうにもなるもんか」と
大笑いをされました。
ついでに言うとおじさんたちは2時間で一升瓶を6本も空けて帰りました。
おじさん余話。
水路の途中に水を貯める貯水槽のようなところがあります。
先日釣り糸をたらして35センチの大きなヤマメを捕まえました。
さらに大きな魚影があったので絶対に釣り上げてやろう、とひそかに思っていました。
おじさんがスズメバチに襲われた翌日。
貯水槽にポンプが差し込まれており、水がほとんどなくなっていました。
魚の影もありません。
聞けばおじさんがめがねを拾うために水を全部汲み出したそうです。
めがねを見つけた時に一緒にいた50センチ近いニジマスもついでに捕って帰り、
「焼いて食っちまった」と話していました。
豪快。豪傑。近所にはこんなおじさんがまだ多数棲息しています。
今年分封した群れを取り込んだ新しい方の巣箱。
気になって午後再び見に行くと西洋バチの大群が押し寄せていました。
周りにはおびただしいニホンバチと西洋バチの死骸。
冬を前に西洋バチが蜜を盗みにやってきていたのです。
なんという憎たらしいやつ。
小柄なニホンバチが越冬用にせっせと集めた大切な蜜を
体の一回り大きい西洋バチが大挙して奪いに来るとは!
しかも自分たちの方が蜜を作る能力が高いのに。
たぶんこいつらは飼われていたのから分封して野生化した群れです。
花の少ない時期にエサももらえず、ニホンバチの巣をあらしにきたのです。
捕虫網でとりまくり、たぶん200匹ほど踏み潰しました。
30分ほどでほとんどいなくなったので一安心しましたが、
なにやら外国からやってきた、上がりを無理やりかすめ取るマフィアのような感じがして
一気に西洋バチが嫌いになりました。
ニホンバチさん、これからは見回りを強化するので安心して蜜を集めてください。
上がりは来年の秋にかすめ取りに来ますから。
おまけ。
うちのすぐ裏の水路のがけにオオスズメバチの巣があります。
今は少なくなりましたがついこの前まで斜面に開いた小さな穴から、
5センチはありそうな大きなハチがぶんぶん飛び出していました。
ニュースでもよくやっていますが、オオスズメバチは世界最大のスズメバチで
刺されると非常に危険です。
少しの物音ですぐに巣から飛び出すので、家に出入りする時にひやひやでした。
2週間ほど前、巣のある斜面にはいつくばっている人を見かけました。
シャベルを握った近所のおじさん。
野球帽を被り、左手にはキンチョールを持っていますが、顔も手も露出したまま。
周りには大きなハチが飛び交っています。
普段なら声を掛けて近付いて見に行きますが、このときばかりはあまりにこわく、
家の二階の窓から見つからないようにそっと見ていました。
はじめはおじさんが攻勢でハチたちは次第に少なくなりましたが、
巣の周囲をシャベルで掘り出したとたん、無数のオオスズメバチが地中から飛び出し、
一斉におじさんに襲い掛かりました。
おじさんもキンチョールを吹きまくって抵抗していましたが頭や顔に群がる蜂にたまらず走って逃げていきました。
話だけを読むとおかしくも感じますが、この光景は見ていただけでも恐ろしく、
いまだに頭から離れません。
おじさんは顔をはたいた時にめがねを水路に落とし、
その日はそのまま現われませんでした。
大丈夫かな、家で倒れたりしなかったかな、
と気になりましたが、黙って見ていただけに電話もできずにいました。
2日後。おじさんがお店(野のもの)に来ました。
地区の会合の打ち上げで15人ほどのおじさんたちと大挙して来てくれました。
顔をよく見ると、鼻の頭にぷちっとした点があります。
聞いてみるとやはり刺されたあとでしたが、
こちらの心配をよそに
「吉田さん何言ってる。スズメバチに刺されたぐらいでどうにもなるもんか」と
大笑いをされました。
ついでに言うとおじさんたちは2時間で一升瓶を6本も空けて帰りました。
おじさん余話。
水路の途中に水を貯める貯水槽のようなところがあります。
先日釣り糸をたらして35センチの大きなヤマメを捕まえました。
さらに大きな魚影があったので絶対に釣り上げてやろう、とひそかに思っていました。
おじさんがスズメバチに襲われた翌日。
貯水槽にポンプが差し込まれており、水がほとんどなくなっていました。
魚の影もありません。
聞けばおじさんがめがねを拾うために水を全部汲み出したそうです。
めがねを見つけた時に一緒にいた50センチ近いニジマスもついでに捕って帰り、
「焼いて食っちまった」と話していました。
豪快。豪傑。近所にはこんなおじさんがまだ多数棲息しています。
by yoshidayanote
| 2006-11-10 22:20
| 自然・動植物・季節