2004年 08月 06日
はかない命?アブラゼミ |
近所の熱田神社に夜行くと、セミの幼虫がうじゃうじゃ。ケヤキの大木や灯篭、石碑などによじ登っていっせいに羽化をしています。まだ地面を這っているやつを持ち帰りカーテンにくっつけると、部屋が明るくてもすぐに羽化を始めます。
背中が割れて「うにーっ」と白い中身が出始めて上手に腹筋、体勢を立て直して翅を伸ばすまでわずか1時間。色が濃くなって体が硬くなるにはしばらくかかりますが、それにしてもすごい早業です。セミにとっては羽化が最も危険な時間帯だから、地上に這い出た瞬間から一刻も早く硬い体と自由に飛べる翅を持つために、素早く変身をしなければいけないのです。
写真はアブラゼミですがセミは普通、地面の下で木の汁を吸いながら数年間の幼虫期を過ごします。そして羽化をしてだいたい1週間ほどで死んでしまいます。よく「セミは、じめじめした地下で何年も過ごしてやっと自由になったのに1週間で死んでしまってかわいそうだ」などと言う人がいますが本当にそうでしょうか。
地面の下は気温や湿度が安定し、木の汁も好きなだけ吸える。そんな幼虫期こそがセミには天国ではないか、と僕は思っています。たっぷりと汁を吸って体が大きくなると、しぶしぶ地上に這い出して成虫に変身。後はシャカシャカ鳴いて慌ただしく子孫を残して死んでいくだけで、しかも外は敵も多いし、羽化した時期が雨続きなら何もできないかもしれない・・。セミにとって成虫は地中の楽園生活の単なるおまけではないか、そんなふうに考えています。
「好きに飛んで子孫を残す大人の時期のほうがいいに決まっている」という感覚は人間の大人が勝手に思っているエゴなのかもしれません。
ちなみに僕はセミの幼虫を「ウンゴロウ」と呼びますが、これはやっぱり関西弁かな。
背中が割れて「うにーっ」と白い中身が出始めて上手に腹筋、体勢を立て直して翅を伸ばすまでわずか1時間。色が濃くなって体が硬くなるにはしばらくかかりますが、それにしてもすごい早業です。セミにとっては羽化が最も危険な時間帯だから、地上に這い出た瞬間から一刻も早く硬い体と自由に飛べる翅を持つために、素早く変身をしなければいけないのです。
写真はアブラゼミですがセミは普通、地面の下で木の汁を吸いながら数年間の幼虫期を過ごします。そして羽化をしてだいたい1週間ほどで死んでしまいます。よく「セミは、じめじめした地下で何年も過ごしてやっと自由になったのに1週間で死んでしまってかわいそうだ」などと言う人がいますが本当にそうでしょうか。
地面の下は気温や湿度が安定し、木の汁も好きなだけ吸える。そんな幼虫期こそがセミには天国ではないか、と僕は思っています。たっぷりと汁を吸って体が大きくなると、しぶしぶ地上に這い出して成虫に変身。後はシャカシャカ鳴いて慌ただしく子孫を残して死んでいくだけで、しかも外は敵も多いし、羽化した時期が雨続きなら何もできないかもしれない・・。セミにとって成虫は地中の楽園生活の単なるおまけではないか、そんなふうに考えています。
「好きに飛んで子孫を残す大人の時期のほうがいいに決まっている」という感覚は人間の大人が勝手に思っているエゴなのかもしれません。
ちなみに僕はセミの幼虫を「ウンゴロウ」と呼びますが、これはやっぱり関西弁かな。
by yoshidayanote
| 2004-08-06 00:00